どんな不調があらわれるの?

社内アンケートでは、40~60代の半数の方が「更年期症状を感じている」と回答されていました。
感じている中での一番の悩みはこのようになりました。

多くの方が、さまざまな心身の変化や不調を感じていますが、あらわれる症状やその程度は人によりさまざまです。
主な症状は、エストロゲンの減少による自律神経の乱れが引き起こす、のぼせやほてり、発汗などです。
この時期に起こるストレスなどが重なって、憂うつ感、イライラ、不眠などのココロの症状がみられることもあります。


「更年期だから仕方ない」と自分のことは後回しにして頑張っている人も多いのでないのではないでしょうか。
更年期だから我慢するのではなく、適切な治療によりやわらげることができます。

働いていると、症状が軽くても仕事に影響が大きい場合もあります。治療をしないまま我慢していると、仕事でミスをしてしまったり、つらい思いをしなくてはいけなくなってしまうかもしれません。

更年期の症状かもしれないと思う場合は、早めに婦人科を受診しましょう。
他の病気の可能性があるかどうかの確認もできます。


どんな治療をするの?

症状の現れ方や程度が一人ひとり違うため、まずは十分な問診があります。
その上で、運動や食事といった生活習慣の改善やカウンセリング、お薬を使った治療などが行われます。
主に、足りなくなったエストロゲンを補う薬や、漢方薬が用いられます。
ココロの症状を重く感じている人には、抗うつ薬・催眠鎮静薬などが用いられることもあります。

日本女性医学学会の「女性ヘルスケア専門医」に認定されている医師は、更年期を含めた女性のヘルスケアについての専門的な知識をもっています。
女性医学学会のホームページには、女性のヘルスケアの専門医・専門資格者の一覧が掲載されていますので、参考にしてみてください⇒⇒日本女性医学学会の「女性ヘルスケア専門医」



更年期以降に気をつけたいこと

更年期以降、エストロゲンが失われることによってリスクが高くなる病気もあります。
エストロゲンは、月経をコントロールする働きのほかに、骨や脂質代謝など様々な機能に関わっています。
これらの器官がエストロゲンの恩恵を受けることができなくなると、色々な病気のリスクが高まります。
例えば、高血圧や脂質異常症、動脈硬化、骨粗鬆症、関節リウマチなどがあります。

少しでもリスクを減らすために、食事や運動に注意することが大切です。
食事についてはコチラ⇒⇒食事の力を借りる

女性のからだはライフステージごとに大きく変わりますが、目に見えない変化を自覚するのは難しいものです。今まで病気の経験がない方も、更年期になったら定期的に健康診断を受けて、早めに生活習慣病対策を始めましょう。



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