出産してから急に抜け毛が増えた!ある調査では、 出産後急に抜け毛が増えたと答えた人が約9割も。

これって大丈夫なの?と心配する方も多いと思います。

※まず前提として・・・基本的に治療は必要ありません

産後ほとんどの方が経験する脱毛です。

症状は一過性で、産後6カ月~1年程度で自然に回復します。

出産後の女性に起こる抜け毛は、「出産後脱毛」と呼ばれます。 産後2~5カ月の間に起こりやすいとされ、抜け毛の量が増えたな~と感じる方から、 ものすごい量の抜け毛がある方まで様々です。 相談しにくい内容のため、ひっそりと悩んでいる人が多い悩みの1つです。

 

大きな原因は女性ホルモンの変化!

妊娠中に増えたエストロゲンやプロゲステロンといった女性ホルモンが出産後、減少します。

これが抜け毛の大きな要因です。 女性ホルモンについてはこちら 

 

エストロゲン:髪の成長を促す 
プロゲステロン:髪の成長を保持する 

 

妊娠中増えた女性ホルモンの働きによって本来抜けるはずだった髪が保持された状態が続き、それが出産後に一気に抜けるため、抜け毛が増えたと感じてしまいます。 

 

<ヘアサイクル> 
女性ホルンのバランスによって起こる産後の抜け毛ですが、
ここにさらに抜け毛を促進する要因が重なることで抜け毛が悪化することがあります。

 

<抜け毛を促進する要因> 
①環境の変化によるストレス 
②栄養不足 

 

①環境の変化によるストレス 
産後は慣れない育児と家事との両立や、赤ちゃんの夜泣きで睡眠不足が続くなどストレスが溜まりやすい時期です。ストレスは女性ホルモンの乱れを引き起こし、エストロゲンの働きを低下させるため、
髪の成長に影響を与えてしまします。これにより新しい髪が生えにくくなったり、生えてもすぐ抜けたりしてしまいます。 
②栄養不足 
赤ちゃん優先で自分のことは後回し。
自分の食事は簡単に・・・という方も多いのではないでしょうか。
 産後ダイエットのために食事を抜いている方もいるかもしれません。
食事からの栄養が不足することで頭皮や髪に栄養が行き渡らず、その結果抜け毛が増えてしまいます。
産後の抜け毛は仕方ないけど、髪のためにできることはやりたい!対策は??
産後の抜け毛を予防する方法はありません。ただし、ストレスや食生活で頭皮環境は悪化しがち。 髪のために頭皮を環境の良い状態に保つことが大切です。おすすめの対策が以下になります。 

 

<おすすめの対策> 
★食生活の改善 
★質のよい睡眠 
★ヘアケア 
★食生活の改善 

 

色んな食べ物をバランスよく食べることが大切ですが、
特に髪の成長に必要な栄養素は不足させないようにしましょう。
特に日本人に不足しがちな栄養素は積極的に摂る必要があります。

 

①たんぱく質  
髪はたんぱく質からできています。
たんぱく質は色んな食品に含まれますが、質の良いたんぱく質を摂るように心がけましょう。肉、魚、卵、乳・乳製品、大豆製品がお勧めです。 
ただし、肉や魚は脂身の多いところは摂り過ぎないように、赤身部分が多いものを食べましょう。 
 例)肉なら・・・ヒレ、モモを選ぶ

 

②ビタミンC 
髪はたんぱく質からできていますが、髪を構成するたんぱく質の1つにコラーゲンがあります。コラーゲンはビタミンCの助けがないと作られません。
ストレスでも消費されるため、積極的に摂った方がよいビタミンです。
ビタミンCは調理過程で失われやすいため、生のまま食べられる果物がおすすめです。 

 

 <ビタミンCが多い果物> 
柑橘類、いちご、キウイフルーツ

 

③亜鉛 
髪の主成分は「ケラチン」というたんぱく質です。
亜鉛は、ケラチンの作るための必須の栄養素です。亜鉛の多い食品を意識して摂ることが大切です。 
 
<亜鉛が多く含まれる食品> 
赤身の肉、貝類、ナッツ類 
★質のよい睡眠 
日頃のストレスを解消する方法として大切なのが睡眠です。
 赤ちゃんと一緒にお昼寝してしまったり、夜泣きで夜中に起きないといけなかったりでなかなかまとまった睡眠時間を取ることが難しいと思います。 
長い睡眠時間を確保するのではなく、「質の良い」睡眠ができるように環境を整えることが必要です。 

 

1.朝日をきちんと浴びる 
朝起きてすぐに太陽の光を浴びることで、「メラトニン」という夜に眠りを促すホルモンがきちんと分泌されるようになります。
大人と比べて睡眠サイクルが短い赤ちゃんですが、朝は明るいところで過ごす、夜寝るときは部屋を暗くするといった方法をとることで夜中に起きることが少なくなることも。 

 

2.スマホは寝る2時間前まで 
寝る前にブルーライトのような強い光を浴びると眠りを促すホルモンの働きが低下します。
睡眠の質の低下につながるので、スマホやパソコンの使用は寝る2時間前までにしましょう。 

 

3.寝る前は脳をからっぽに 
寝る前に子守歌をうたったり、絵本を読んだりすることが多いと思います。
これらはかえって脳を覚醒させてしまい、眠りに入ることを邪魔する場合もあります。 
そうすると深い眠りに入ることができず、途中で起きてしまう原因に。
寝るぞ!となったらベッドに向かい、部屋を暗くして静かに過ごしましょう。 
途中で起きることが少なくなることで、お母さんもゆっくり眠ることができます。 

 

★ヘアケア 
抜け毛を防ぐのはなかなか難しいですが、できるだけ髪に負担を与えないようにしましょう。 

 

刺激の少ないシャンプーを使う  
必要以上に髪の皮脂を洗い流さないために、洗いあがりがマイルドなシャンプーを選びましょう。 

 

髪の負担が少ない髪型に  
ポニーテールなど、髪を強く引っ張る髪型は避けましょう
髪や頭皮に負担がかかり、抜け毛の原因になることもあります。 

 

自然乾燥は× 
自然乾燥は髪同士の摩擦を生み、髪にダメージを与える要因に。 
必ずドライヤーを使用しましょう。 

 

 <ドライヤーのかけ方> 
①まずはタオルドライをしっかりと。ドライヤーを当てる時間を少なくすることで熱によるダメージをできるだけなくします。 
②乾かすときは髪の根本から。風は上・横・後ろから当てて同じ場所に当て続けない 
③ドライヤーは髪から10~15cm離して乾かす 
④最後に弱温風~冷風で仕上げる