☆時間栄養学~パート1~☆
◆体内時計とは?
◆体内時計がズレてしまうのはなぜ?
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◆かぼちゃのココット
普段あまり意識しませんが、私たちの体は地球の動きに合わせて約24時間周期で動いています。
それぞれぴったり24時間ではないので、体内にある時計すなわち「体内時計」のズレが少しずつ生じていきます。
数分、数時間のズレではたいして体に与える影響はないかもしれません。しかし、その積み重ねが後に体の不調を訴える原因となってしまいます。
このことから、体内時計の管理をしていくことがとても大切です。体内時計を考慮した学問は色々あります。
・時間薬理学
・時間医学
・時間生物学
・時間栄養学
・時間運動学
ここでは「時間栄養学」について見ていきます。
◆時間栄養学とは?
1日のリズムの中で
①食べる時間によって、栄養の効果が違う
②栄養素や食品の成分によって体内時計が変化する
こういったことを考慮し、「いつ何をどれだけ、どのように食べたら良いのか」という栄養学のことです。
時間栄養学を考えるうえで重要になってくるのが「体内時計」です。体に備わっている「時計遺伝子」がリズムを刻み、1日およそ24時間の周期で変化させています。食事の時間になるとお腹が空きますよね?これは、体が食事の時間をリセットしているのでそれに合わせて消化液を出したり、食べ物を受け入れる準備をしているからです。
この「体内時計」がズレてしまうと体の様々な働きが上手くいかなくなり、肥満、糖尿病などの代謝異常、さらにはガン等の免疫疾患を引き起こすとも言われています。
「体内時計」を考えて食事をすると・・・
・栄養素を効果的に補うことが出来ます。≪~時間栄養学~パート2≫
・どうしても夜型の生活になってしまう方の対策をすることも出来ます。≪~時間栄養学~パート3≫
今回は「体内時計」がどのように影響するのかを見ていきます。
◆体内時計がズレてしまう原因
・ヒトの体内時計は24.5時間と元々少し長い
・起床時間や食事の時間が不規則
・光の影響
◆では、このズレを解消するには??
①「時計遺伝子」に刺激を与えリセットする。
時計遺伝子は地球上の動植物に存在しており、地球の自転周期にほぼ一致した24時間周期のリズムを持っていて主(親)時計と末梢(子)時計があります。
★主(親)時計・・・脳に存在。夜間に増加し、ズレをリセットしないと脂肪やコレステロール合成を促進してしまいます。
★末梢(子)時計・・・内臓や細胞など各組織に存在し。糖質・脂質・エネルギーの代謝を促進します。
この2つのそれぞれをリセットしてあげることが大切です。
例えば、主(親)時計にだけ刺激を与えて体に指令を出しても、抹消(子)時計はまだ動き出していないので内臓が食べ物を受け取ったりエネルギーを作り出す準備が出来ていません。なので、食欲が湧かなかったり体がだるかったり・・・という事が起こります。
この2つをどちらもリセットしてあげる必要があります。
②「体内時計」を遅らせない
・夜に浴びる光は体内時計を遅らせることがわかっています。特にパソコンやスマホのブルーライトの青色の光は体内時計を2時間遅らせるといわれていますので就寝前には見ないようにしましょう。
・飽和脂肪酸が多い高脂肪食、カフェインは体内時計を乱すといわれています。
飽和脂肪酸が多いもの 例)スナック菓子、ケーキなどの洋菓子
カフェインを含むもの 例)コーヒー、紅茶、緑茶など
◆リセット方法
・主(親)時計をリセットする・・・朝日を浴びる
毎日同じ時間に起きるようにし、カーテンを開けましょう。
・末梢(子)時計をリセットする・・・朝食を食べる
朝日を浴びてから2時間以内に食べることが重要です!それより時間が経ってしまうとリセットされません。内容としては、糖質+たんぱく質を組み合わせることで、体内時計が一番大きく動きます。
そんなことで良いのか~と思われた方も多いかもしれません。ですが、朝食の重要さがわかりましたね!
時間がない朝も、しっかり食べてから出かけるようにしましょう!