どんなことに困った?
★どんなことに困った??

 この中から、対策できることを紹介していきます。 

*目次*
ほとんどの人が経験する悩み
①つわり・悪阻 

悩む人が多いつわり。「ご飯の臭いがダメになった」「香水の匂いで気持ち悪くなる」など、主ににおいにより吐き気や胃のむかむかといった症状が現れることを指します。人によってはまったくない人もいます。 

いつ起こる?  
 妊娠5週目から始まり、安定期に入るとおさまる人がほとんどです。 

 

つわりの種類や症状は 
※注意!こんな症状はすぐ受診!

 

これらの症状は「悪阻」の可能性があります。点滴を打つなどの対処が必要なため、我慢せずに受診を! 

 

 

●対策は?

人によって合う対策が違います。自分に合った対策を見つけましょう。

 

こまめに水分補給 
特に嘔吐を繰り返すと、脱水症状を引き起こすこともあります。  
みずみずしい果物を摂ることでも◎ 炭酸水がさっぱりして飲みやすいという意見も。
 
食べられるものを食べられるときに食べる 
色んなものを食べて栄養を摂らないと!とプレッシャーに感じる人もいるかもしれませんが、無理なときは無理に食べないで。
冷たいものや酸味のあるものが食べやすいです。 
無理に3食食べる必要はありません。
空腹時につわりの症状が出る人は 血糖値の低下が原因です。クラッカーや飴など小分けでパッと食べられるものを用意しておきましょう。 

 

 他にも、つわりによる吐き気対策に「内関」というツボを押してみる方法もあります。 
吐き気があるときにグッと押してみましょう。

 

 

②眠気  

妊娠中の眠気はホルモンのバランスのせいなのでどうしようもないもの。

 

Q:眠い時は眠ったほうがいい? 
A:眠りましょう。

 

我慢することでストレスが溜まり、血流が悪くなることで赤ちゃんへ影響することも考えられます。 ただし、仕事中などどうしても起きなければいけない時もあると思います。そんなときに試してほしい対策を教えます。 

 

何かを口に含んでみる  
ガムを噛んでみたり、炭酸飲料を飲んだりするなどしてみましょう。 ただし、カフェインの過剰摂取はNGです。何か飲む場合はノンカフェインのものを飲みましょう。
最近はコーヒーや紅茶などでも「デカフェ」(ノンカフェイン)の商品が増えています。 

 

・ずっと同じ姿勢でいない  
同じ体制でいると眠くなることも。眠気が来たら体制を変える、少し動いてみるなどしてみましょう。

 

・夜の睡眠の質を上げる  
本来寝る時間にしっかり眠ることで昼の眠気を少しでも軽減したいもの。朝起きたらすぐ太陽の光を浴びて、朝食を食べましょう。 体内時計がリセットされ、質の良い睡眠の手助けになります。 

 

 

③体重過多 

妊娠中太り過ぎだと注意された・・・そんな方も多いようです。
ダイエットしなくちゃ!となりますが、 食事を抜くといったことはお勧めしません。
個人で判断せず、医師や助産師の助言の下行いましょう。
※妊娠前からはじめる妊産婦のための食生活指針(2021年3月)参照

 

・10万人の妊婦健診情報から!「妊娠中の体重増加曲線」  
どの週にどれくらいの体重増加が望ましいかを示したものがあります。体重管理に活用してみましょう。
国立成育医療研究センターのホームページで公開されています。(まず医師に相談しましょう) 

 

最近では妊娠用の体重管理アプリを使って体重管理をしている人も増えているそうです。 
 
こんなことがわかる!(例)   ※アプリによって異なります  
・産婦人科医や助産師に相談できる  
・妊娠週に応じた体重管理や体重変化の目安  
・先輩ママの体験談  
・妊娠週ごとの赤ちゃんの様子配信
薬に頼りたくなる悩み

④腰痛

特に妊娠後期に起きやすい症状です。妊娠中の体重増加や、ホルモンの影響で骨盤周辺の関節が緩むことが原因です。 

 

Q:湿布薬は使っていいの? 
A:おすすめしません。
成分によっては使用することで赤ちゃんに悪影響が及ぶ可能性があります。産婦人科医に相談しましょう。
使えるものを出してくれる場合があります。 
詳しくは → 妊娠中の薬 

 

Q:湿布薬の代わりに使えるものは? 
A:温めて楽になる場合は、カイロを活用しましょう。 ※服の上から使いましょう 
ただし、腰痛によってはすぐに処置が必要な場合があります。まずは腰痛があることを医師や助産師に相談してみましょう。 

 他にできる対策は? ~
 

 

★腰に負担をかけない 
物を持ちあげるときはいったんしゃがむ :立ったまま持ち上げると腰に負担がかかります 。
座るときはあぐら :腰に負担がかかりにくい座り方です  
マタニティベルトを使う :腰を保護します。ただし、使う前に必ず医師に相談しましょう 

 

★からだを温める  
湯船につかる :筋肉がほぐされて痛みの緩和にも  
温かい食べ物や飲み物を  
冬はカイロを活用する 
マタニティヨガも腰痛対策として◎。産婦人科で実施しているところもあるようです。

⑤貧血(鉄欠乏性貧血)  

妊娠中期以降に起こりやすいです。
特に鉄は多くの女性が不足している栄養素(※1)のため、積極的に摂取したい栄養素です。  
(※1)月経ありの女性の場合 

 

Q:どんな症状が出るの? 
A:動悸、息切れだけでなく、疲れやすい、からだがだるいなどの症状もあります。 

 

Q:鉄剤を飲んでもいいの? 
A:個人の判断での服用はおすすめしません。 まずは医師に相談しましょう。
 
 ●対策は? 

 

→鉄が多い食材を取り入れる! 

 

①赤身の肉を食べる
吸収されやすい鉄が多く含まれます。ただし、妊娠中は控えた方がよい食べ方があります。×加熱温度が低い・生に近いもの  例)ローストビーフ、ユッケ、レアステーキ
 詳しくは →気になる妊娠中の食生活 

 

②野菜を中心に 
特に緑の野菜は鉄分を多く含むものが多いです。 例)小松菜、ほうれん草  
ただし、お肉に含まれるの鉄と比べると吸収が悪いので一緒に摂るものが重要になります。  
・すっぱいもの :酢(酢酸)、果物(クエン酸・ビタミンC)など   
・たんぱく質  :肉、魚、大豆製品、乳製品、たまご など  

 

★こんなレシピはいかが?  
食欲がないときにも! 豆乳キウイ塩アイス