天気が悪い日は痛みが出る・・・それは「天気痛」かもしれません
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◆タコス
季節の変わり目や梅雨時期、台風が近づいているときなど、気象の変化によって起こる体調不良を「気象病」と呼んでいます。 その中でも、痛みに関するものを「天気痛」といい、「天気痛」に関するのある調査では回答者のうち、約7割の方が天気痛の自覚があると回答したそうです。(参照:「天気痛調査 2025」 ウェザーニュース調べ 2025年5月8日〜20日、回答者数:全国23,955人)。
原因はかなりな気圧変化が起こることにより、自律神経が乱れる原因になります。
交感神経が優位の時は緊張状態が続き、副交感神経が優位の時は気持ちが緩んでメンタルも下がり気味に。 低気圧が来ると、副交感神経が優位になり、血管が拡張するため痛みの原因になることがあります。

では、天気痛が起きやすい人とは?
自律神経のアンバランスが関与しているため、自律神経が乱れやすい環境にいる人は注意が必要です。
自律神経が乱れやすい環境の例)ストレスを感じている、睡眠不足、不規則な生活 など。
低気圧であることが多い、天気の悪い日に頭痛、関節痛、古傷の痛みが気象の変化によって起こる人は「天気痛」かもしれません。
東洋医学では界には体調に変化を与える「邪(じゃ)」というものが存在すると考えられています。気象の変化により体の中に「邪」が侵入し、体内の水の巡りが悪くなることで痛みが起こると考えます。

特に元々虚弱な人は「変化」にとても弱いので「邪」の影響を受けやすいとされています。天気痛では様々な痛みがございますが、ここでは一番多い”頭痛”を例に見ていきます。
◆もともと元気な人
外から「邪」が侵入しようとしても入って来ないように戦えます。

ですが・・・
◆元々虚弱な人
侵入してきた「邪」に対抗できずに負けてしまいます。

天気痛で頭痛が起こるのは「風邪(ふうじゃ)」と「湿邪(しつじゃ)」が一緒に侵入し、全身の水の巡りが悪くなるため起こるといわれています。水は「ズドーン」とした重だるい痛みとなり、溜まるとなかなか抜けない性質があります。
解決するにはどうしたら良い?
では、どのように「風邪」「湿邪」に対抗したら良いでしょうか?
その1.外からの「邪」の侵入を防ぐ。もしくは入ってきた「邪」をすぐに追い出す。
・体の表面を温め「邪気」を発散させる食べ物を摂る
例)生姜、ネギ、大葉、みょうが
薬膳の考えでは、いわゆる「薬味」にこのような働きがあるとされています(すべての薬味が該当するわけではありません)
その2.溜まった水分を外に出す。水の流れを整える。
・水の巡りをサポートする食べ物を摂る
例)きゅうり、ナス、レタス、豆類、わかめ、昆布
・水分の摂り過ぎに注意する
薬膳の考えでは「豆類」に、現代の栄養学の考えでは「カリウム」が多い食べ物に余分な水分を出すサポートが期待できます。
自律神経を整える
・ぬるめのお風呂にゆっくり入る
・就寝時間、起床時間を決めて寝る
🌸頭痛の原因は気象によるもの以外にも考えられます。あまりに痛みが強い場合や、長く続く時間は我慢せずに一度参加しましょう。


