母乳の悩み

母乳の出が悪いことで悩む方も多いと思います。そんなときに試してほしい方法をお話します。 

原因はさまざまですが、母乳の状態はお母さんの健康状態に直結します。 

 

★こんなことない?以下をチェックしてみよう!多くあてはまるほど要注意!★
①食事量が少ない、欠食がある 
②水分をほとんど摂らない 
③脂質が多い食事(揚げ物や間食にケーキなど)ばかり 
④寝不足 
⑤ストレスが溜まっている 
⑥冷え性 
①②にチェックがついた!・・・母乳となる栄養が少ないかもしれません
基本的に、「母乳によい食べ物」というものはありません。
ただし、母乳は血液からできています。 
血液は水分や各種栄養素から作れているため、取る栄養が少ない、水分が少ないと母乳も出にくくなると考えられます。 

 

<母乳はこうやって作られる> 
産後ダイエットでご飯の量を減らしている人もいますが、母乳にとってはよくないことも。 特に血液の材料となるたんぱく質や糖質は不足しないようにしましょう。

 

☆どれくらい摂ればいい??
③④⑤⑥にチェックがついた!・・・母乳の出を悪くしているかも?
③脂質が多い食事  
脂質は母乳にとっても必要な栄養素ですが、摂り過ぎは乳腺が詰まって母乳が出にくくなり、さらには乳腺炎を引き起こす可能性があります。
揚げ物やスナック菓子、ケーキなど、脂質が多い食品ばかり食べないようにしましょう。 

 

 ※乳腺炎とは:乳腺で起こる炎症です。 それにより痛みや乳房の腫れ、発熱などが起こります。 

 

 

④寝不足や⑤ストレス  
自律神経の働きが乱れる原因になります。
母乳を作ったり、出をよくしたりするホルモンは自律神経のバランスが乱れると、一緒に乱れてしまいます。なかなか育児中の寝不足やストレスをなくすことは難しいと思いますが、少しでも解消できる方法を見つけましょう。 

 

寝不足解消の方法  
できるだけ赤ちゃんと同じサイクルで睡眠を取りましょう。 
  例)赤ちゃんがお昼寝中はお母さんも一緒に寝るなど 

 

ストレス  
自律神経の乱れが起こりやすい状態ですイライラしたり、落ち込んだり人によってストレスの状態はさまざまだと思います。
育児中のストレス解消法として経験者がよく言っているのが、「誰かと話す、会話する」こと。特に同じ境遇にいるママ友を作ることで安心感につながることが多いそうです。
 
育児がストレスの原因かも・・・というときは、1日のうちの少しだけでも育児と関わらない時間を作るのも一つの手です。短時間でも両親のところや託児所に預けるという手段も考えてみて。

 

 

⑥冷え性
血流が悪いと血液からできる母乳も出にくくなります。少しでも血行を良くする方法をとりましょう。 

 

お風呂にゆっくり浸かる 
シャワーで済ませることがありませんか?湯船につかることで血流が良くなります 
 

 

温かい食べ物、飲み物を  
からだの中から温めることも大切。飲み物をできるだけ常温や温めたものを飲みましょう。 
 
<温める働きがある食べ物> 
薬膳的な考えで、からだを温める食べ物が以下になります。 ※一部紹介    
食品例)生姜や唐辛子などの香辛料、にら、ネギ、紫蘇などの薬味、かぼちゃ、鶏肉、鯖  
温めてもなかなか出ない・・・そんな時は母乳(おっぱい)マッサージをしてみるのも一つの手です。 
助産師など専門家に合った方法を教えてもらうほうがいいので、産婦人科や母乳外来を受診してみましょう。