【新型コロナウイルス抗原定性検査キット(第一類医薬品)について】
薬局でしか購入できなかった「医療用」新型コロナウイルス抗原定性検査キットが、第1類医薬品の一般用検査薬(一般用の体外診断用医薬品)としてドラッグストアやインターネットで購入できるようになりました。
「医療用」との違いや、使用上の注意点など気になる情報をご紹介します。
第1類医薬品の抗原(定性)検査キットとは?
新型コロナウイルスが猛威を振るう中、検査を行う医療機関の負担軽減や多くの人の検査機会を確保するという観点から、「医療用」の抗原定性検査キット(以下抗原検査キット)のОTC化(第1類医薬品として販売)が厚生労働省より承認されました。 (2022年8月24日承認)この承認を受け、「研究用」以外の抗原検査キットを身近なドラッグストアやインターネットでも購入できるようになりました。
第1類医薬品の抗原検査キットは薬局で販売されている「医療用」抗原検査キット同様、薬剤師から情報提供を受けた上で購入することができます。
家庭等で体調が気になる場合等のセルフチェックとして自ら検査ができるようになりましたが、医療用との違いや注意点などがありますので内容をよく理解した上で利用しましょう。
第1類医薬品抗原(定性)検査キットができることできないこと
◎できること
新型コロナウイルス感染疑いの判定補助
第1類医薬品抗原検査キットは診断を目的とした製品ではありません。
あくまでセルフチェックツールとして利用するものになります。
×できないこと
① 陽性の確定診断
抗原検査キットを使用し、「陽性」の判定が出た場合でも陽性診断にはなりません。
陽性診断はあくまで医師が行うものです。ご自身で検査をし、陽性判定が出た場合は医療機関等にご相談ください。
② 陰性証明
陰性証明は一部の医療機関等の検査機関が発行するものであり、抗原検査キットの判定自体を陰性証明として使用することはできません。
現在、陰性証明が必要な場合はほとんどなくなりましたが、一部海外への渡航に必要な場合があります。必要な方は医療機関へご相談ください。
※陰性証明の発行をしているかどうか事前に医療機関へお問い合わせください
こんな場合は医療機関等へ相談を
・第1類医薬品抗原検査キットで検査すると「陽性」判定が出た
新型コロナウイルスに感染している可能性があるため、医療機関を受診するか、迷った場合はかかりつけ医や#7119に相談していみましょう。
※検査結果が陽性となった場合でも、偽陽性(感染していなくても「陽性」の結果になること)の場合もあります。
・発熱、咳や咽頭痛などの症状があり、第1類医薬品抗原検査キットで検査すると「陰性」判定が出た
検査結果が陰性となった場合でも、偽陰性(感染していても「陰性」の結果になること)の可能性も考慮し、症状がある場合には自宅療養または医療機関を受診するか#7119へ相談してみましょう。