妊娠に向けたからだづくり

妊娠を希望する方は、日頃から健康なからだづくりを意識しましょう。特に妊娠期に必要な栄養素はしっかり摂る必要があります。

~このコラムの内容~ 

★痩せすぎ・太りすぎに注意 
★「葉酸」をしっかりと 
★たばこやお酒 
★歯の健康 
★基礎体温を測ってみよう
痩せすぎ・太りすぎに注意
どちらも生まれてくる子供にリスクがあります。妊娠を希望する場合は、適切な体重管理を意識しましょう。痩せすぎ、太りすぎは妊娠中の体重管理がうまくいかないことも。 BMIが18.5未満、25以上の場合は今から適切な体重管理が望ましいです。 
 
どちらも生まれてくる子供にリスクがあります。妊娠を希望する場合は、適切な体重管理を意識しましょう。
 痩せすぎ、太りすぎは妊娠中の体重管理がうまくいかないことも。 
BMIが18.5未満、25以上の場合は今から適切な体重管理が望ましいです。 
 

 

・痩せている
早産になる可能性が高くなります。赤ちゃんがお腹の中で十分な栄養が得られないことも。それにより小さく生まれてきた赤ちゃんは、将来生活習慣病になるリスクが高いともいわれています。 
 

 

・太っている  
妊娠期はどうしても体重が増えるもの。多少の増加は問題ないですが、必要以上の体重増加は赤ちゃんの先天奇形のリスクが増加することがわかっています。

 

●痩せている場合・・・

 
からだづくりには欠かせないたんぱく質をしっかり摂りましょう 
・おかずをしっかり食べる              
・朝食にもたんぱく質を忘れずに   
 例)朝食はトーストとコーヒーだけ →ゆで卵やヨーグルトを追加 
・3食しっかり食べましょう  
1食でも食事を抜くと、1日に必要な栄養素が摂れなくなります。 
どうしても食事が摂れない場合は、栄養補助食品などを適宜取り入れましょう。
 

 

●太っている場合・・・ 

妊娠後、妊娠高血圧症候群のリスクが高くなります。今のうちに適正体重にしておきましょう。
妊娠高血圧症候群とは  
妊娠時に高血圧を発症した場合をいいます。重症化するとお母さんが肝機能障害や脳出血などを 引き起こしたり、赤ちゃんの状態が悪くなることがあります。妊婦さんの薬20人に1人の割合で 起こります。 
 

 

・糖質の摂り過ぎに注意!  
糖質の摂り過ぎは体脂肪を増やす原因に。以下の食生活の人はできることから改善しましょう。   
例)
ご飯は必ずおかわりする  →1杯にし、代わりにサラダやおかずをしっかり食べる  
毎日の水分補給はほとんどジュースなどの清涼飲料水  →食事の時はお茶や水で   
麺類を摂る頻度が高い  →ゆっくり食べる、具沢山のメニューにする   
おやつは甘いものばかり  →ナッツや高カカオチョコなどをうまく取り入れる 
 

 

いつもより体を動かすようにしましょう  
運動をいきなり行うのはかなりのハードル。まずはいつもの行動を少し変えることから始めましょう。

 

「葉酸」をしっかりと 

厚生労働省では、妊娠する1ヶ月以上前から妊娠3ヶ月までの期間、食事に加え、サプリメントなどから1日合計400µgの葉酸摂取を推奨しています。 

食事から摂るのが一番では?と思われがちですが、葉酸に関してはサプリメントなど合成されたものから摂る方が体内での効率が良いとされています。  
葉酸が不足すると・・・?  
 神経管と呼ばれるものが正常に発達せず、脳や脊椎の異常の原因になります。 
 <葉酸が多い食べ物> 

たばこやお酒
妊娠中は赤ちゃんに影響する恐れがあるため、たばこもお酒もお勧めしません。
 
妊娠中のたばこ:低体重児の出産、早産、自然流産、神経発達障害 など  
妊娠中のお酒 :心奇形、関節異常、頭蓋顔面奇形 など 
妊娠してからやめる、いきなり量を減らすのは難しいので、妊娠前から控えるようにしましょう。 
歯の健康
口腔の健康状態は全身の健康状態と密接な関係があります。
妊娠中への影響も報告されており、はっきりした原因はわかってないですが、妊娠中に歯周病などがあると早産や妊娠高血圧症候群などのリスクが高くなるといわれています。 
妊娠初期にはつわりがひどかったり、まだ母体が不安定な時期なので治療自体が難しい場合もあります。 気になる症状がある場合は妊娠前にしっかり治療しておきましょう。
基礎体温を測ってみよう
食事からからだをケアすることも大切ですが、妊娠しやすい時期を知ることも大切。 
基礎体温をチェックしてみましょう。自分の女性ホルモンのバランスを知ることができます。 
<測り方>  
①朝起きたらすぐに   
寝たままの状態で測るので、枕元に婦人体温計を準備しておきましょう。
 
このように、基礎体温の変化で排卵日がいつなのかを知ることができます。 
変化には個人差がありますが、例のように山や谷がなく、一定のグラフになる場合は一度婦人科で相談してみましょう。女性ホルモンバランスが乱れているかもしれません。