よく聞かれることQ&A
授乳中にくすりを使って大丈夫?赤ちゃんへの影響は?よく質問されることを中心に解説していきます。
※お母さんや赤ちゃんの状態によっては、授乳中に使えるくすりでも使わないほうがよい場合もあります。授乳中のくすりの使用に関してはかかりつけの医師や産婦人科医の判断が第一優先です。
※市販薬の使用について解説しています。
Q:くすりを飲んだら授乳をやめたほうがいい?
A:授乳をやめないといけないくすりと、やめなくてもいいくすりがあります。
くすりには、
・母乳に移行しないもの
・母乳に移行しにくいもの
・母乳に移行しても影響の少ないもの
があります。
病院では医師がこれらを判断してくすりを処方しますが、市販薬となると自分で判断するケースがほとんどだと思います。
このような場合は、薬剤師や医薬品登録販売者などの薬の専門家に相談してみましょう
市販薬でも、くすりによっては授乳したまま使用できるものもあります。
~よく相談されるおくすりについて~
・内服薬:治療薬
・内服薬:保健薬
・外用薬
・湿布薬
くすりの種類と授乳中の対応
<内服薬:治療薬>
例)解熱鎮痛剤、風邪薬、鼻炎薬、咳止め、胃腸薬、便秘薬など
→専門家に相談しましょう。
授乳中に移行し、赤ちゃんに影響がある可能性のある成分を含んでいることがあります。
<内服薬:保健薬>
例)ビタミン剤、カルシウム剤、鉄剤など
→「授乳中の栄養補給」など、効能・効果のところに「授乳中、授乳期」の記載があるものを選択しましょう。
<外用薬>
例)湿疹薬、傷薬、にきび薬、目薬(一部除く)
→使用しても問題ないでしょう。
塗り薬は、乳房の近くなど赤ちゃんが舐めてしまう可能性がある場所は避けましょう。
目薬で「プラノプロフェン」という成分が入っているものは使用不可です!!
花粉症などアレルギーで使う目薬に含まれています。この成分が入っているものは使用しないでください。
これら以外の外用薬(虫刺されや水虫薬など)は製品によって使用可否が違います。専門家に相談しましょう。
<湿布薬>
痛み止めの成分が入っていないものを選択しましょう。
・痛み止め成分:インドメタシン、フェルビナク、ジクロフェナク、ロキソプロフェン など
授乳など赤ちゃんを抱っこする機会が増え、腰などを痛める方が多いと思います。
痛み止め成分が入っていないものは使用できますが、数回使用しても症状が改善されない場合は受診してください。
くすりと添付文書
Q:専門家に相談せずに自分で判断する方法はないの?
A:おくすりの説明書を確認し、「飲んではいけないもの」を確認しましょう。
やむを得ず自分自身でくすりの使用を判断するケースが発生してしまった場合は、くすりの説明書(添付文書)の「使用上の注意」を確認してください。
→ここに「授乳中」の記載がある場合は、そのくすりを使ってはいけません!
例)風邪薬
→ここに「授乳中」の記載がある場合は、症状やお母さんの状態によっては使用を避けた方がよい場合があるため、
絶対飲んではいけないわけではないですが、専門家に相談してもらうことがベストです。
これら両方に「授乳中」の記載がない場合でも、メーカーホームページなどで使用を勧めていないくすりもあります。 飲んでよいのか判断できないことが多いと思いますので、やはり専門家に相談するのがよいでしょう。
くすりの使用可否に関しては、
①かかりつけの医師に相談
②店頭の薬剤師や医薬品登録販売者に相談
③くすりの説明書(添付文書)をしっかり確認
の順に確認するようにしましょう。