気になる!妊娠中の食生活

妊娠してから約85%の人が食生活に対する意識が変わったという調査結果も! 

ここでは、妊娠期に特に気になっている人が多いことをお答えします。 
※ただし、現在妊娠中の方は産婦人科医や助産師、管理栄養士の助言を基本としてください。
栄養士によく質問されること Q&A
Q:避けた方がいいものってあるの? 
A:あります。以下の表を参考にしてください。

 

カフェインに関しては、1日300mgを超えないようにすれば大丈夫ともいわれています。(コーヒー1~2杯程度)
ただし、紅茶や緑茶、ウーロン茶などにもカフェインは含まれています 
上限を計算しながら飲むのは大変なこと。できるだけノンカフェイン飲料を選択しましょう。  
例)デカフェコーヒー、麦茶、ノンカフェインハーブティー 

Q:摂った方がいいものってあるの? 
A:色んな栄養素を色んな食品から摂ることが大切です。その中でも、特に妊娠初期は「葉酸」の積極的な摂取が望まれます。 

 

葉酸が多く含まれる食品は? 
→緑黄色野菜や果物、大豆など 

 

食事から必要な量が取れない場合に、栄養補助食品やサプリメントを利用する方法もあります。 ただし、葉酸は摂り過ぎてもよくありません。(一日の耐容上限量 18~29歳:900μg、30~49歳:1000μg) 
サプリメントを利用したい場合は、必ず産婦人科医に相談しましょう。 

 

 

Q:よく「妊娠中は特に野菜を食べよう」といわれるけど、どれくらい食べればいいの? 
A:生の状態で両手に乗る、ゆでた状態で片手に乗るくらいの量が1回の目安です。

 

ただただこの量をクリアすればいいわけではなく、いろんな色の野菜が乗るようにしましょう。 野菜はビタミン・ミネラルの大切な供給源です。 

 

 

Q:つわりで食事がちゃんと取れない・・・マルチビタミンを飲んだ方がいい? 
A:医師に相談してから 

ビタミンの中には摂った方がいいもの、逆に控えた方がいいものがあります。 
特にビタミンAを妊娠前後3か月に摂り過ぎることで、赤ちゃんの先天性異常を引き起こすことが知られています。 
※不足することでもリスクがあります 

 

野菜から摂取するビタミンA(βカロテン)は問題ないですが、 

 

・動物性食品からの摂取(うなぎやレバー) 
・ビタミン剤などの合成物 

 

これらはビタミンAの過剰を起こしやすいとされていますので、摂取には注意が必要です。 どうしてもマルチビタミンを使いたい場合は、産婦人科医に相談しましょう。

 

 

Q:生魚は食べないようにってよくいわれるけどなんで? 
A:食中毒や水銀での赤ちゃんへのリスクを避けるためです 

 

魚はたんぱく質、カルシウムやDHAなどの大切な摂取源です。ただし、魚の種類によっては「水銀」に注意する必要があります。
水銀は大人では問題ない量でも、赤ちゃんにとってはよくありません。 

 

生魚(お寿司やお刺身)が絶対だめというわけではなく、適切な量に気をつければ問題ありません。
ただし、水銀の量に気を付けながら、食中毒に気を付けながら食べるのは大変です。
このことから、生魚は控えたほうがよいとされています。