春夏の紫外線の強い時季にマスクを着用していたからシミの心配はしなくていいと思っていたのに、以前よりシミが増えたような気がする・・・という声を聞きます。
今回はマスクとシミの関係についてお伝えします。
【シミができるメカニズム】
何かしらの刺激が肌に与えられることで、肌を守ろうとするメラニンが過剰に作られ、お肌に蓄積されます。これがシミです。シミは肌の防御反応の1つなのです。
シミは『紫外線』によって作られるということは広く知られていると思います。
「でもマスクで紫外線はカットできていたと思うのに・・・」そう思っている方も多いはず。
では何故シミが増えたように感じるのか?実はマスクをしていることが要因の1つでもあるのです。
それでは1つずつその原因を見ていきましょう。
1.充分に紫外線カットができていない
マスクで紫外線カットができると思われる方は多いのですが、UVカット機能がついていないマスクでは、充分な紫外線カットができていない場合があります。
「マスク焼け」している方はマスクで覆われていない部分が日焼けしているので、マスク部分は紫外線がカットできていると思いがちですが、それは紫外線量の違いであり、マスクで覆われている部分にも紫外線が届いている場合が多いのです。
また家の中ではマスクを着用していない方が多いと思いますが、窓越しでも紫外線は降り注いでいます。
今は冬ですが、弱いながらも紫外線は降り注いでいます。
1年中紫外線対策=紫外線を日焼け止めなどでカットすることをおすすめします。
【対策】
・日焼け止めを塗る(紫外線カット対策)
※日焼け止めは顔全体・首に塗布。そのアイテムの適正使用量を塗布することが大切です。
2.マスクの擦れ(摩擦)
マスクが擦れて肌荒れに困っている方は多いと思います。
「マスク擦れ」で起こるのは肌荒れだけではないのはご存知ですか?
マスク擦れ=通常以上に肌に摩擦が起きているのですが、この摩擦もシミの原因1つなのです。
【対策】
①マスクの摩擦を軽減するために、ベースメイクの仕上げに「おしろい」を塗布する。
おしろいはファンデーションよりも、サラサラ・つるつるしています。
そのため摩擦を軽減することができます。
マスクにメイクが付着するのが嫌な方は、日焼け止め+おしろい がおすすめです。
②保湿ジェルや保湿クリームを塗布する。
肌に薄い皮膜を作ることによって摩擦を軽減します。
③日々の洗顔・お手入れで刺激を与えないようにする。
洗顔時、タオルで拭くときにゴシゴシと擦るのはNGです。
やさしく洗い、タオルで押さえるように水分を吸い取りましょう。
タオルではなく使い捨てタイプのタオルやティッシュで拭きとることもおすすめです。
また化粧水などのスキンケアアイテムをコットンで塗布する際の力加減に気をつけましょう。
3.ターンオーバーの乱れ
シミの原因、過剰なメラニンがきちんと排出されていればシミは気にならなくなります。
しかし角層が厚くなっていたり、ターンオーバー(肌の生まれ変わり)が乱れていたりするとこの排出がうまくいきません。
【対策】
①不要な角層を除去する。
酵素洗顔・ピーリング剤・ふき取り化粧水の使用がおすすめです。
また日頃から基礎のスキンケアをコットンで塗布することによって、不要な角層ケアができるとも言われています。
コットン使用をおすすめしているスキンケアの場合、肌トラブルがなければコットンを使うことをおすすめします。
②睡眠不足・栄養不足を解消する。
③摩擦・乾燥を防ぐ。
4.乾燥
ここで問題です!
Q:生魚と干物、どちらが焼けやすい(火が通りやすい)?
A:干物の方が焼けやすい
魚だけではなく、実は私たちの肌でも同じことが言えるのです。
乾燥していると、肌への紫外線影響が大きくなるだけでなく、摩擦も起こりやすくなります。
【対策】
①しっかりスキンケアする。
化粧水で水分を補い、乳液などの油分で水分が蒸発しないように蓋をしましょう。
それでも乾燥するのであれば、クリームをプラスするのも手です。
②日中の乾燥・マスク内の乾燥も放置しない。
メイクの上から使える日中用アイテムを上手に使って乾燥知らずの肌に。
マスク内は蒸れていると思われがちですが、肌内部は乾燥している「インナードライ」状態になっていることも多いのです。
《積極的にケアしたい!対策したい!!》
積極的にケアしたい、対策したいという方には、美白ケアアイテムがおすすめです。
美白ケアアイテムは夏場のみ使用している方もいらっしゃると思いますが、
紫外線の弱くなっている冬こそお手入れの効果が出やすい時季と言われます。
化粧水や乳液といった基礎のスキンケアアイテムもありますが、今お手持ちの基礎スキンケアアイテムにプラスするのであれば美白美容液がおすすめです。
美白美容液を使用しても、すぐに効果が実感できるわけではありません。
継続して使うこと、またシミのある部分だけではなく顔全体に塗布すること、使用量を守ることが、美しい肌になるための近道です。